京都大学 防災研究所 水資源環境研究センター 社会・生態環境研究領域

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感染症と洪水の複合災害に関する情報

新型コロナウイルス感染症に代表される新興感染症の流行と洪水の複合災害に関する情報を掲載しています。(随時更新)

感染症指定医療機関の浸水想定状況に関する調査

  • 都道府県別の集計結果を含めた感染症指定医療機関の浸水想定状況の調査に関する論文が、『自然災害科学』に掲載されました。こちらから閲覧可能です。(2020年9月11日)
  • 全国の感染症病床を有する感染症指定医療機関の浸水想定状況に関する調査結果について記者発表を行いました。調査結果はこちらにまとめています。(2020年4月27日)

感染症と洪水の複合災害の事例

バヌアツにおけるサイクロン襲来時の事例

2020年4月6日に南太平洋の島国であるバヌアツにサイクロン・ハロルドが襲来しました。このとき、住人の避難所への避難に伴って発生する混雑や外出規制との関係をどのように考えるかが課題となりました。バヌアツでは、当時、新型コロナ感染症の患者がまだ発生していなかったこともあり、社会的距離の確保などの感染症対策を一時中断して、避難を優先する方針が取られました。

また、サイクロンによる被害が大きかったことから、サイクロンの通過後に周辺各国から支援物資が送られました。しかし、支援物資に付着する形で新型コロナウイルスが医療水準が低いバヌアツ国内に持ち込まれることを政府は警戒し、水際対策として外国からの支援物資は空港において3日間の隔離(待機)措置が取られることとなり、災害直後に住民へ支援物資を届けるのに支障を来しました。このように、新型コロナ感染症がまだ流行していなかったバヌアツにおいてさえ、感染症対策との関係で水害対応や復興支援が混乱する様子が見られました。(文責:野原)

参考

 

 

 

 

 

 

 

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