京都大学 防災研究所 水資源環境研究センター 社会・生態環境研究領域

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土砂と河川生態系

 国内の多くの川では土砂が不足し、河床低下、粗礫化、固定化、河畔の陸域化という現象が生じています。50-60年前は広々とした河原があり浅い流れに簡単に入れたのに、今は河原の上に木々がたくさん生えて、流れは深くなって入りにくくなっています。木々で緑が多いので自然豊かに感じる人もいるかもしれません。しかし、木々が多すぎる川は、河川生態系における環境や生物の多様性に不可欠な洪水や撹乱が失われている可能性があります。

 川に土砂が少なくなったのは昔行われたの川での砂利採取やダムができたためと言われています。最近は土砂を川に戻そうという取り組みがたくさん行われています。土砂が少なくなると川のかたちや生物がどう変わってしまうのか、それを回復させるにはどうしたらよいかということを研究しています。

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