**サメ・カントシュ(教授)**
京都大学防災研究所(DPRI) 社会・生態環境リスクマネジメント研究分野 主任
関東志教授(Professor Kantoush) は、京都大学防災研究所(DPRI)に所属し、社会・生態環境リスクマネジメント研究分野を主宰しています。
本研究室では、水関連分野の先端的研究を推進し、土砂災害および気候変動に強い流域管理を中心課題としています。実験的手法、数値解析、現地調査を組み合わせ、気候変動や環境変化により増大する洪水、干ばつ、土砂不均衡などの課題に取り組んでいます。研究の目的は、水理インフラ、水資源システム、河川生態系、農業生産、地域社会のレジリエンスを強化することです。スマートモニタリング、革新的な緩和策、そして自然の土砂連続性を維持しつつ河川生態系を改善するための持続可能なダム・貯水池システムの開発を進めています。最終的には、「山から海へ」水と土砂をつなぎ、「科学と社会を結ぶ」持続可能な河川およびワジ流域管理のための革新的かつ統合的なフレームワークの構築を目指しています。また、関東志教授は中東・北アフリカ(MENA)および東南アジアにおける鉄砲水管理や早期警戒システムに関する国際共同研究を主導しています。彼の国際的な研究ネットワークは、日本、ベトナム、フィリピン、マレーシア、シンガポール、インドネシア、インド、スイス、ドイツ、オランダ、イギリス、エジプト、オマーン、ヨルダン、モロッコ、チュニジア、リビア、アルジェリア、そしてアフリカ諸国へと広がっています。
専門分野は以下の通りです:
- ダム影響、貯水池堆砂、ダム安全、水力発電運用およびダム管理
- 日本、ベトナム、フィリピンにおける河岸浸食、砂採取、環境修復
- ワジ鉄砲水、洪水・土砂統合管理、およびダム改良プロジェクト
- 鉄砲水、土砂輸送、河川地形変化を対象としたリアルタイムモニタリング技術
- 持続可能でレジリエントな流域のためのスマート自然共生型ソリューション
また、関東志教授は産業界とも連携し、洪水モデリング、統合的流域管理、ダム影響評価、貯水池堆砂、土砂管理技術、およびワジ鉄砲水・持続可能なダム改修を含む統合的河川工学プロジェクトに関する専門的知見を有しています。


