小渋ダム調査(1/18、長野県)
小渋ダムのトンネル内と下流環境の調査
小渋ダムでは排砂バイパスの運用が2016年に始まりました(まだ試験運用ではある)。排砂バイパスは洪水中に上流からやってくる土砂を貯水池に入らないようにトンネルで迂回させ下流へと送るものです。これによってダム堆砂の軽減とともにダム下流環境の回復が期待されるところです。
2017年10月下旬の台風時のバイパス運用によって結構な量の土砂が下流へと運ばれました。バイパストンネル内は土砂が通過したため摩耗が生じました。摩耗は眼では明らかですが、深さ的にはまだそれほどでもありません。
また、下流には砂利や小礫からなる新しい砂州ができました。大礫も場所によってゴロゴロしていますが、水深は浅くなり淀んだ環境が少なくなりました。以前は大きい礫を好むトビケラ類がたくさんいましたがそれがだいぶいなくなり、上流に多いカワゲラ類が増えた印象を受けました。(1/18、長野県)ダム下流における排砂バイパス導入前後の変化(Youtube)